2006/06/21

養殖エビにニトロフラゾン残留

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/
に「養殖エビにニトロフラゾン残留」という記事。

■RASFF-Weekly Overview - Week 24 http://ec.europa.eu/food/food/rapidalert/reports/week24-2006_en.pdf 警報通知

ルーマニア産蜂蜜のストレプトマイシン、デンマーク産ライ麦全粒粉のオクラトキシンなど
情報通知

中国産小麦葉粉末の照射、中国産白いメラミン台所用品からのホルムアルデヒドの溶出、バングラデシュ産生無頭淡水エビのニトロフラン代謝物ニトロフラゾン、インド産ブラックタイガーエビのニトロフラン代謝物フラゾリドン、インド産冷凍無頭淡水エビのニトロフラン代謝物ニトロフラゾン、タイ産マグロ切り身のヒスタミン、中国産バーベキューセットからのニッケルの溶出、中国産ローヤルゼリーのスルファメトキサゾール、ガーナ産薫製魚及びエビのベンゾ(a)ピレンなど
他世界中のナッツからアフラトキシン多数

インド・バングラディシュ産のエビからニトロフラゾン、フラゾリドン残留という「情報通知」。養殖とは書いてないでが、多分養殖でしょうね。ニトロフランは、昔、豆腐に使用されていた合成抗菌剤AF2の近縁物質だと思いますが。AF2やニトロフラゾン系化学物質は、その後、家畜飼料にも使用されていることがわかり、豆腐類、家畜飼料添加物への使用が禁止されたと思います。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/06/h0627-3.html
養殖の盛んな東南アジアでは、エビなどの養殖の魚介類、養鶏や鶏肉などの飼料添加物として、使われているようですね。

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2006/06/15

第7の栄養素・ファイトケミカル

 2006/6/15(木)の毎日新聞に、「ファイトケミカル・第7の栄養素」という記事。
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/shoku/news/20060615ddm013100164000c.html

 淡色野菜や果物に、白血球を増やす働きをする「ファイトケミカル」という栄養成分が含まれているという記事。動物実験のデータですので、そのまま人間に適応されるかどうかは不明です。アントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどですが、成分を抽出・濃縮したサプリメントを摂取する場合は、大豆イソフラボンの問題のように、摂取し過ぎの問題があります。あくまでも、日常の食べ物から摂取するという前提です。

ファイトケミカルは、食物繊維に続く7番目の栄養素と考えられ、キャベツ、タマネギ、ダイコンなどの淡色野菜やバナナ、パイナップルなどの果物に多く含まれる。代表的なものはアントシアニン、カテキン、大豆イソフラボンなどで、約1万種類あるといわれる。「ファイト」はギリシャ語で植物の意味だ。
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ファイトケミカルは、この白血球を増やし、活性化する力を持っている。
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山崎さんはネズミに野菜汁を注射し、白血球の増減を調べる実験を行った。その結果、▽野菜はニンニクやシソ、タマネギ、ショウガ、キャベツ、長ネギ▽果物はリンゴ、キウイ、パイナップル、レモンなどが白血球数を増やすことが分かった。
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 また、キャベツやナス、ダイコン、ホウレンソウなどの野菜は、白血球に含まれるTNF(腫瘍壊死因子)を増やし、その濃度は抗がん剤やインターフェロンよりも高くなることが判明した=表参照。果物もバナナ、スイカ、パイナップル、ブドウなどが白血球を活性化する力があった。
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ファイトケミカルを十分に取り入れるには、淡色野菜をゆでたり炒めたりして食べやすくし、摂取量そのものを増やすことが大切だ。

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2006/06/04

沖縄はもはや長寿県とは言えない

 長寿県だと言われてきた沖縄が、もはや長寿県ではないという記事を、最近続けて週刊誌で見ました。少し前の週刊朝日の、鎌田實さんのコラム、週刊文春の小さな記事。
 去年の神戸新聞記事にも、「女性は依然一位だが、男性は一挙に26位にまで転落」とありますね。
2005/05/08の神戸新聞

要因としては、生活習慣病の高進による死亡や自殺などの影響が挙げられる。沖縄の長寿を支えてきたのは、伝統の食習慣とされる。それが徐々に崩れ、中年より下の年代に欧風化が進む。
 人口に占める百歳以上の比率「百寿率」はなお断然トップで、伝統食を大切にする高齢者と、欧風化が著しい中年層以下という対照的な構図が読み取れる。
 一方、長野は逆に男女とも長寿県で、しかも一人当たり医療費が少ないと。県あげての地域医療の成果。長野で永年地域医療に携わってきた鎌田さんも、記事の中で沖縄の将来を憂えている。
 中年層以下の世代の肥満、肉食偏重、野菜類を食べないという食生活の変化が著しいようです。確かに、沖縄のお菓子でも油で揚げて砂糖をまぶしたものが多く、カロリー多そう。ニガウリやヘチマなどを食べる沖縄の伝統的な食事は、もはや高齢者だけの珍しい食事。米軍基地の食文化の影響ですね。ファストフード店、外食店、コンビニの人口比率が異様に高い。米軍の影響でハンバーガー店の出店率も高いし、サイズもでかい。一番のご馳走はやっぱり肉。TVの番組で、ケンタッキーフライドチキン日本の戦略取り上げていましたが、日本の県で一年中一番よくチキンを食べるのは、実は沖縄。家族揃ってのハレの日のごちそうは、もはや伝統料理ではなく、チキン。何か寄り合いがある度にチキン。今に始まったのではなく、永年の食習慣の変化の積み重ねの結果ですね。 
 かつては長寿村として有名だった山梨県ゆずりはら村が、短命に変わりつつある姿を、暮らしぶりや食生活の変遷を通して調べた、小守医師の調査がありますが、食生活の急激な変遷は、人間の健康や長寿に大きな影響与えるのだろうな。
 沖縄の長寿問題を取りあげた本に、「沖縄が長寿でなくなる日」(岩波書店)。

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2006/06/01

高濃度カテキン茶

 今週号の週刊朝日(2006/5/30発売)に、「高濃度カテキン含有茶の注意」という小さな記事。

 緑茶に含まれるカテキンが、脂肪低減効果があるとして、高濃度のカテキン成分を含むペットボトルお茶が「特保」として販売されています。「特保」取得していないまでも、カテキン含有という茶飲料やサプリメントをよくみかけます。代表的なものが、花王のヘルシア。すいぶん価格は高目で、当初はコンビニだけの限定販売で、若い人たちによく売れていたようです。カテキンが脂肪低減に有効で、有害性はないということは、特保取得のデータで示されているようですが。カテキンそのものの有害性ではなく、高濃度カテキンの苦みを抑えるために、大量に添加されている「β-シクロ-デキストリン」の安全性が問題ではないかという発表が、今年の薬学会で発表されたという記事です。

 高濃度カテキンは、多分安い茶葉からカテキン成分を抽出しているのでしょうが、これだけ高濃度のカテキンだと、苦くて飲用に適さない。そこで食品添加物である「β-シクロ-デキストリン」を大量に添加して、苦みを抑えているようです。花王のサイトには、具体的な添加物名の記載はありませんが。

●花王のサイト
http://www.kao.co.jp/rd/eiyo/about-cat/cat05.html

甘味、こくの成分(糖類やアミノ酸類)はそのままに、カフェイン、有機酸類、高分子成分などの苦み・渋み成分のみを選択的に取り除く抽出技術を検討しました。その結果、茶カテキンを高濃度に維持したまま、苦み、渋みを抑える新抽出方法を開発しました

・「話題のカテキンはダイエット効果があるの?」
http://www.supplerank.com/onai_contents/31.html

 「β-シクロ-デキストリン」は、天然の素材(デンプン)から作られる、いわゆる繊維質であり、血糖値の上昇をゆるやかにするということで、サプリメントなどにも、よく使われている物です。食物繊維含有のサプリメントなどで使われているのは、多分このデキストリンでしょう。もし、「β-シクロ-デキストリン」の安全性が問題になれば、市販されているサプリメントにも影響が及ぶ。

 カテキンが体にいいのなら、適度にお茶を飲めばいいので、抽出した高濃度カテキンという発想がダメだと思います。因みに、カテキンは、当然のことながら、高い緑茶よりは、安い番茶に多く含まれています。カテキンなどを考えると番茶、嗜好(味や香り、旨味)を取るなら緑茶という使い分けが必要ですね。

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2006/05/29

牛乳の消費低迷と有害論

毎日新聞(2006年5月2日)の記事。
少し前の夕方のニュース番組でも、牛乳の消費低迷問題を取り上げていました。インタビューした若い人たちは、異口同音に牛乳は飲まないと発言してました。飲むのはペットボトルのお茶類などが多い感じでしたね。 試作品のペットボトル牛乳だと、飲むのは抵抗ない感じでした。

・94年度の435万キロリットルをピークに減少傾向
・日本農乳業協会は、朝食など食事の際だけに飲まれる傾向が強い、 健康や美容に良いというイメージが弱まっていると分析する。学校給食での消費量が全体の1割を占酪めるため、 少子化の影響も大きい。
・健康面から豆乳や野菜ジュースを選ぶ
・ペットボトル容器で、 売り上げを大きく伸ばしたのは緑茶だ

 牛乳はかつては、カルシウム源で良質なタンパク質を含む栄養豊富な食品として、また最近では骨訴訟症予防に、高齢者にも勧められてきました。ところが、食生活の変化で、全般に脂肪の摂りすぎが指摘されるようになると、加工乳である低脂肪牛乳(ローファット)が生産され、次第に市場を増やし始めました。さらに、 牛乳よりも豆乳の方が、より健康的なイメージを拡大し始めました。同じお茶飲料でも、 抽出したカテキン成分を大量に含んだ「特保」製品が、健康的だと、より好まれるようです。

 この記事では触れられていないですが、「健康」指向の中で、牛乳有害論が、牛乳の消費低迷に影響を与えているように思えます。最近テレビなどで有名なのが、 消化器外科の権威である新谷弘実さんです。 確かに本屋行っても、何冊も著書が並んでいます。医者が書いた本の割には、 内容見てもずいぶん杜撰だなあという印象です。多分聞き書きか、 別のライターがまとめて、名前出して監修しただけなのではないかという感じです。 亡くなられた島田彰夫さん(伝統食)、 小児科医の真弓定夫さんなども、牛乳批判をされてきましたが、 消化器外科の権威である新谷弘実さんの肩書きが大きいので、影響力も大きいようです。
  「鬼の元薬剤部長の辛口薬事放談-おくすり千一夜」というサイトで、 ちょうど新谷弘実さんの記事を取り上げていたので、 紹介します。

・牛の乳は本来子牛のための飲み物である。人間より体温の高い動物の肉は血を汚す。「赤身の魚」 は新鮮なうちに食べるのがコツ。
植物性85%、動物性15%が理想の食事
・牛乳を飲み過ぎると骨粗鬆症になる
・牛乳や乳製品の摂取はアレルギー体質をつくる可能性が高いことが明らか
・第一の原因は、1960年代初めに始められた学校給食の牛乳にある
・最大の誤解は、牛乳が骨粗鬆症の予防に役立つ

 結局、科学的なデータや論文を引用して論じた部分は少なく、伝聞や自分の経験だけからの結論みたいです。 自分の食生活で、どうしてもカルシウムが不足気味だと思えば、牛乳を飲めばいいし、 牛乳が苦手だけど食物繊維が不足だなと思えば、腸内細菌によいと言われているヨーグルトを食べればいい。 牛や山羊などの草食の家畜は、本来、人間が食用にできない草を肉や乳に変換してくれる、有用な家畜なわけです。 人間の食料でもある穀類を大量に投与する、今の近代畜産のやり方自体が間違いであって、 きちんして生産された肉や乳を、小量いただくのは決して間違いではないと思います。きちんとしたデータ(裏付け)のない「食情報」に過剰に振り回されてはいけないということです。 これが高橋久仁子さんが言っている「フードファディズム」です。
 「伝統食」とか「伝統」という言葉。その伝統は、一体何時の時代から本当にあって、伝えられ来たのか。確かに、 乳牛と牛乳は、日本には無かったもので、明治以降に導入されたもので150年ほどの歴史。 日本の昔ながらの野菜も、元をたどればほとんどが外国産(中国伝来)。脱線ついでに、 日本を代表する花である桜のソメイヨシノ。 これは明治時代に作られた雑種。しかも挿し木でしか繁殖できない。 古来の桜というのは、当然山桜(「桜が創った”日本” ソメイヨシノ 起源への旅」岩波新書)。「伝統」という、曖昧な言葉の濫用は勧められない。

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